グラフィックカードの交換
グラフィックカード(ビデオカード)とはパソコンへ文字や映像(動画や写真)などを表示させるための装置です。これがなければパソコンをディスプレイに接続しても何も表示されません。そうは言っても普通はパソコンをディスプレイに接続すれば普通にWindowsの画面や文字、映像などが当たり前のように表示されているので気にならないかもしれません。
どのパソコンにもマザーボード(CPUとかメモリーとかが載ってる基盤)にはグラフィック用のチップが搭載されていて、そこで画面出力の処理をしています。だからディスプレイに接続すればすぐに画面が表示されるのです。 最近のパソコンはCPUの性能がいい事から基盤に搭載されているグラフィックチップだけでも十分綺麗な映像やゲームを楽しめるようになっています。
でもパソコンでDVDを見たり高速な3Dゲームを楽しむ場合、マザーボードに搭載されているグラフィックチップだけではちょっと処理がもたつく場合が増えてきました。これは映像が綺麗なものが多くなってきたり(解像度が上がってきている)や3Dゲームもよりリアルで高速なものが増えてきたことによります。
パソコンでDVDとか見ているとき画面がカクカクしたり止まったりした経験はないですか?
動画を再生するとパソコンから爆音(ファンの音)がしてきませんか?
これは、CPUの映像処理が追いついていないため映像がもたついたり、CPUがフル稼働していてその熱を排出するため冷却ファンが全開で回っている事から起きる現象です。
また、他のアプリケーション立ち上げて作業をしながら映像を見ると言った使い方をすると、こういった現象はもっと繁栄におきてしまいます。
対策としては、
・CPUの処理速度をあげる(CPU交換・パソコン買い替え)
・メモリーの増強(メモリー容量を大きくする)
・映像を見るときは他のアプリケーションは使わない。
と言ったものが考えられます。
CPUの 処理能力が上がれば当然映像の処理も早くなります。CPU交換すればいいのですがこれはかなり困難で機種によっては不可能な場合が多いことからパソコン買い替えが現実的な選択になります。
最近ではデュアルコアと呼ばれるCPUが出てきていて映像を見ながら他のアプリケーションを使用するような複数の処理を行うのが得意なものが出てきています。 ただしパソコン買い替えとなると費用的にも手間的にもなかなか決心できないものです。
メモリーを増設することによっても映像のもたつきを改善できる場合があります。映像やゲームでは大量の情報を処理しないといけないことから、大量のメモリーを必要とするからです。ですからメモリーが少ないとあふれた部分をハードディスクで処理するため遅くなります。一番簡単で価格的にも手ごろな方法ですが、メモリーがたくさんあっても処理が遅ければ(CPUが遅ければ)この方法も限界があります。
他のアプリケーションを使わないと言うのは映像を見ながらエクセルを入力するとかはあまりやらないと思うので効果はあまりないですし、映像処理だけでもCPUにとっては高い負荷になるのであまり意味がない方法かもしれません。
それ以外にストリーミングと呼ばれるインターネットから映像をダウンロードしながら再生する場合は、パソコンの性能の他にインターネット回線が遅いため映像がもたつく場合があります。この場合はインターネットの回線をあげるしかありません。一番良いのはブロードバンドの本命である光のサービスにするのが間違いないです。
既存のブロードバンド回線でもチューニングによって速度の向上がはかることができます。(詳しくはこちら)
前置きが長くなりましたが、そこで解決策として有効なのがグラフィックカードの追加または交換という方法があります。
■グラフィックカード(ビデオカード)とは?
最初にも述べましたが、パソコンのマザーボードにはグラフィックチップが搭載されていますが、これはパソコンのCPUとパソコンのメモリーを使用して動作しています。ですから他の処理をしているとCPUやメモリーは映像処理と他の処理両方をこなさないといけません。映像だけ処理をしている時はCPUやメモリーを100使える状態が他の処理をしてると50になったりもっと下がってしまう可能性があるのです。
グラフィックカード(ビデオカード)はカード自体に専用のCPU(GPUと呼んでいる)とメモリーを搭載しています。ですからパソコン本体のCPUやメモリーへの影響を最小限に抑えることができます。グラフィックの処理を別のCPUやメモリーで行うことからカードの性能があがればどんどん早くなるということです。(とはいっても多少の本体CPUは使用しますので本体CPUも高性能であれば言うことなしです。)
最近のグラフィックカードは3D処理の処理に力を入れています。最近のゲームでは3Dで高速でリアルな画像を動かすものが多いためグラフィックカードは必須となっています。
グラフィックカードも価格(性能)が幅広く、数千円のものから十数万円のものまであります。パソコンより高いカードがあるくらいなのです。
グラフィックカード(ビデオカード)の業界では大手グラフィックチップベンダー3社でほとんどのシェアをとっています。
nVidia社とATI社,Matrox社です。Intel,AMD,Apple(Mac)と言った感じでしょうか。(笑)
・nVidia社
チップ名称 GeForceシリーズ
グラフィックチップベンダーでは今一番人気のメーカーで、特に3D処理においては
ゲーマーの支持を一番受けてています。映像は一般的には暗めと言われますがドライバーや設定、OEMのカードメーカーによって変わるので一概には言えません。
動画再生については、動画再生支援機能“PureVideo”を最近の製品には搭載されておりMPEG-2形式の動画再生支援に加えて、H.264/VC-1(WMV9)/WMV-HD/MPEG-2 HDの再生時にCPU負荷を軽減するハードウェアアクセラレーション機能を提供しています。
代表的な型番 GeForce7800GT,6800Ultra,6800GT,6800,6800LE,6600GT,6600
※型番の数値が大きいほど高性能になります
※型番が同じでもグレードが違います。性能順に Ultra/GTX>GT>GS>ノーマル>XT>LE
・ATI社
チップ名称 RADEONシリーズ
最近躍進してきているチップベンダーで3D処理はnVidia社に一歩リードされていましたが最近発売された製品ではnVidia社の製品を凌ぐものも出てきており抜きつ抜かれつの状況です。
最近のRADEONシリーズにも動画再生支援機能が搭載されておりH.264・VC-1・WMV9・WMV9 PMC・MPEG-2・MPEG-4・DivX等の幅広いフォーマットのハードウェアアクセラレーションをサポートしています。
nVidia社よりも幅広くフォーマットをサポートしており評価はかなり高いです。また、エンコード(動画をパソコンにデーター化して保存する)機能もダントツに優れており、通常よりも短時間でかつCPU稼働率をあげないで処理ができます。
代表的な型番 X1900XTX,X1800XT,X1600,X1300
※型番の数値が大きいほど高性能になります
※型番が同じでもグレードが違います。性能順に XT>PRO>XL/GTO>ノーマル>SE/VE
・Matrox社
チップ名称 Millenniumシリーズ
上の2社に比較するとかなり地味になりますが、Matrox社は2Dの処理に定評があります。CADや写真といった2D処理を得意としており最近は動画の処理も力をつけてきています。ゲームなどには向かずビジネス用(複数のCRT利用・トレーダー目的など)またはTV出力がとても綺麗と言われているので動画観賞用と言えます。
代表的な型番 RT.X100 , RT.X10(Parheliaシリーズ) G550,G450,G400(Millenniumシリーズ)
※型番の数値が大きいほど高性能になります
管理人の個人的なおすすめは、ATI社の最新RADEONシリーズです。3Dゲームはほとんどしないので機能的には動画の再生やエンコード性能が決め手です。
■グラフィックカード購入時,取り付け時の注意点
最近のグラフィックカードはカードを差し込んで添付されているドライバーを読み込めば基本的にすぐ使えるようになっていますので、メモリーの交換程度の難易度で大丈夫だと思います。グラフィックカードを選ぶ際、気をつけなければならない点がいくつかあります。
・パソコン(マザーボード)のグラフィック用インターフェース
グラフィックカードを差し込む場合、インターフェースに気をつけなければなりません。最近のパソコンでは大体3種類にわけられます。古い順にPCI、AGP。PCI-Express x16と言った規格があります。
・PCI
グラフィックカード専用のバスインターフェースではないため、グラフィックカードの性能を100%引き出せないインターフェースです。グラフィック用専用インターフェースがなかった古いパソコン用です。現在のパソコンではサウンドボード等の拡張用のインターフェースとして使用されています。
・AGP
グラフィックカード専用のバスインターフェースとして開発された企画です。AGPインターフェースには、x8/x4/x2と言った規格があり数字が大きいほどスピードが速い処理が出来ます。最近のパソコンは後述するPCI-Expressが主流となってきていますがまだまだ新製品が開発されています。マザーボードがAGPインターフェースx8/x4/x2のどれに対応しているか注意してください。
・PCI-Express x16
最新のグラフィックカード専用のインターフェースです。PCI-Expressの規格にもx16/x4/x1といったものがありますが、基本的にグラフィックカードはx16を使用します。
・その他注意点
インターフェースの規格以外に次の事もグラフィックカード(ビデオカード)購入時は注意してください。
サイズに注意!!
グラフィックカード(ビデオカード)もそうですが、パソコンのインナーフェースカードには通常のサイズのものとロープロファイルと呼ばれる小さめのサイズのカードがあります。これは省スペースパソコンやキューブパソコンなどのように小さなパソコン用のサイズになります。
また、グラフィックカード(ビデオカードは)は大変暑くなることから大きな冷却ファンやヒートシンクが付いています。このため他のインターフェースカードが入っていたり、後から追加する場合邪魔になって挿入できなくなる場合もあるので気をつけてください。
音に注意!!
グラフィックカード(ビデオカード)は小型のパソコンみたいなものですから熱がかなり出ます。そのため大き目の冷却ファンやヒートシンクがカードに付いているのですが、ここで注意してほしいのは冷却ファンの騒音です。ファンが高速で回ってその冷却ファンの音がかなりの騒音になる場合もあるので、静かなパソコンを希望する場合は音が小さな冷却ファン搭載カードを選択するか冷却ファンレスのカードを選択する必要があります。
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